やわらかいフェミニズム
『やわらかいフェミニズム − シスターフッドは今』
河野 貴代美 編著 四六判 ソフトカバー 252頁
ISBN978-4-380-22004-3 C0036 定価:本体1800円+税
(カバー画:河野 貴代美)
「フェミニズムはどうなっているの?」という問いかけがある。
フェミニズムの掲げた「反差別」「反性差別」「反暴力」「平等」「平和」を降ろすつもりはない。でも反教条的、反原理的、反強制的なフェミニズムを目指したい。
多くの段落を「?」にしたのは、正解はないと思うから。私の主張する〈やわらかいフェミニズム〉とはそういうもの。
自分との対話を始めてほしい。あなたのいるその場で何から始めようとやめようと自分の裁量で行ってください。
私たちは何が違っているのか、わからなければ話し合う。YES or NOでなく、想像力を働かせて支え合える関係を築きたい。時間は必要だろう。でも恐れずにそれを望みたい。
フェミニズムという言葉は知っているが、ちょっと距離を置いてきたとか、なんか難しそうと、逡巡・疑問視している人にこそ手に取っていただきたい。 (はじめにより 河野貴代美)
◉もくじ
はじめに(河野貴代美)
第1章 モザイク模様のフェミニズム(荒木菜穂)
第2章 差別する/差別されるという個人的体験
- 1 自分の物語から(河野和代)
- 2 在日朝鮮人三世という存在(高秀美)
- 3 差別について(河野貴代美)
第3章 次世代との交流におけるフェミニズム
- 1 インタビュー 子どもには自分の人生を生きてほしい(小川真知子)
- 2 インタビュー フェミニストも子育ては試行錯誤(加藤伊都子)
- 3 アメリカで起きていること(ゴードン美枝)
第4章 少女マンガに描かれたシスターフッド(小川真知子) 第5章 自由に、闊達に、謙虚に生きる
- 1 私が私になることと対男性との関係(河野和代)
- 2 女性たちはどのようにしてフェミニズムと出会うのか(加藤伊都子)
- 3 出会いを求めて(河野貴代美)
第6章 やわらかいフェミニズムの体験 執筆者座談会 終わりに(河野貴代美)
<書評・紹介記事>
- 「月刊 we learn」2023年3月号<支え合うフェミニズム>
- 「神奈川新聞」2022年11月20日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「福井新聞」2022年11月20日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「神戸新聞」2022年11月19日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「信濃毎日新聞」2022年11月12日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「宮崎日日新聞」2022年11月13日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「下野新聞」2022年11月13日<フェミニズムの変容や現在地を問う>
- 「前田朗ブログ」2022年11月8日<やわらかいフェミニズムの方へ>(前田朗さん評)
- 「徳島新聞」2022年10月20日<女性の生き方の1つの助言になる1冊>(佐藤聡美さん)
- 「wan」2022年9月17日号<やわらかく、でも芯の通った、それぞれのフェミニズム>(シスターフッドの会・荒木菜穂さん)
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◉関連既刊書◉
『それはあなたが望んだことですか − フェミニストカウンセリングの贈りもの』河野 貴代美 編著
『わたしを生きる知恵 − 80歳のフェミニストカウンセラーからあなたへ』 河野貴代美著 (対談:岡野八代)
『生きる勇気と癒す力 性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』(新装改訂版)エレン・バス, ローラ・デイビス 共著/原美奈子, 二見れい子 共訳
『「自分時間」を生きる ― 在日の女と家族と仕事 ―』 朴和美
『日常からみる周縁性 -ジェンダー、エスニシティ、セクシャリティ』 李恩子
『セクハラ・サバイバル – わたしは一人じゃなかった』佐藤 かおり
『滞空女 屋根の上のモダンガール』 パク・ソリョン著 萩原恵美 訳
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