滞空女

滞空女

『滞空女 屋根の上のモダンガール』

パク・ソリョン著
萩原恵美 訳

四六判 ソフトカバー 270頁
ISBN978-4-380-20005-2 C0097
定価:本体2000円+税

ブックデザイン:桂川潤

あそこに人がいる。
「怖くはないんですか」
「誰か死にはしまいかと怖いです。それが自分だったら怖いし、他の誰かでも怖いです。人が死ぬことを何とも思ってないやつらが怖いです」

愛に生き、波瀾に満ちたその半生を描く。
第23回ハンギョレ文学賞(2018年)受賞作。

姜周龍(カン・ジュリョン)1901〜1932
1931年、平壌の小高い丘に建つ楼閣・乙密台の屋根に登り、朝鮮の労働運動史上はじめて「高空籠城」と呼ばれる、高所での占拠闘争を繰り広げた女性労働者。

◉目次◉

  • プロローグ
  • 第1部
    間島

    黄海
  • 第2部
    平壌
  • 後注
  • 解説 パク・チュンソン(朴準成)
  • 日本の読者のみなさんへ パク・ソリョン(朴曙孌)

 

<書評・紹介記事>

 

 

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▶︎原著者:朴曙孌(パク ソリョン)

鉄原(チョルォン)で生まれる。2015年、短編「ミッキーマウス・クラブ」で『実践文学』新人賞を受賞してデビュー。著書に長編小説『滞空女姜周龍』、『マルタの仕事』がある。
文学プラットフォーム「ダンジョン」の運営に携わる。「暗黒の韓国文学カウンシル」のメンバー。
主として同時代の女性たちの現実に関心を寄せた作品を書く。

▶︎邦訳者:萩原 恵美

韓国に語学留学後、韓国企業勤務を経て翻訳業に従事。
1998年から現代語学塾講師(〜現在)、2004年から東京外語専門学校通訳翻訳科日韓コース講師(〜現在)。訳書に『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』(チョ・ヨンナム著、2005、ランダムハウス講談社)、『ボクの韓国現代史 1959-2014』(ユ・シミン著、2016、三一書房)、『韓国 古い町の路地を歩く』(ハン・ピルォン著、2018、三一書房)など。

<原著>
『滞空女 カン・ジュリョン』(체공녀 강주룡)
パク・ソリョン著(ハンギョレ出版)2018年
ISBN979-11-6040-174-5

滞空女カンジュリョン


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