わたしを生きる知恵
『わたしを生きる知恵 − 80歳のフェミニストカウンセラーからあなたへ』
河野貴代美著
(対談:岡野八代)
四六判 ソフトカバー 245頁
ISBN978-4-380-18004-0 C0036
定価:本体1700円+税
落合恵子さん推薦
わたしたちは「ここ」から始まった。
時に「ここ」に戻り、しばし羽根を
休め、再び「ここ」から飛び立った。
これまでも、今も、これからも。
In sisterhood
<出版記念イベント>
- <世代を超えてフェミニズムの原点を語る – 個人的なことは政治的なこと>(河野貴代美×三浦まり×是恒香琳)2018年4月21日、上智大学2号館401号室
- <いま、あなたに伝えたいこと>(河野貴代美・岡野八代)2018年6月16日、大阪・サンスクエア堺
<書評>
- 「東京新聞」<新刊ピックアップ>2018年10月1日
- 「前田朗ブログ」<フェミニズムはどこへ行ったのか>2018年8月24日
ー河野貴代美、岡野八代、そして編集の杉村和美という3人の女性がそっと差し出した本書は「行方不明」のフェミニズムがこの世界の至る所に根づき、息づき、世界を変えつつあることを教えてくれるー - 「女のしんぶん」<本>2018年6月10日 ー今、あらためて「フェミニズム」ー
- 「日刊ゲンダイ」<本の森>2018年6月8日
- 「毎日新聞」<書評>2018年5月6日
- 「ダ・ヴィンチニュース」<「フェミニズム」は男性を糾弾するものではなく、女性がどう生きていくかを考えるもの>
- 「公明新聞」<女性が個人として自分を語る>樋口恵子氏 2018年3月19日
- 「朝日新聞」(大阪)<女性の就活 自分らしく> フェミニストカウンセラー 河野貴代美さんに聞く 先の心配より「何に挑戦したいか」
- 「朝日新聞」<女性の就活、自分らしく フェミニストカウンセラー・河野貴代美さんに聞く>2018年3月6日
- 「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」<女の本屋> 2018年1月28日
–フェミニストカウンセリングの理念だけでなく、その歴史についても最高の案内書となっています。お薦めの1冊– - 「読売新聞」大阪<くらし> 2018年1月21日
−「自分らしく」女性へ指南書−「今こそフェミニズムという考え方が必要、生き方に悩む女性の一助になれば」 - 「渋谷のラジオ」(音声) –河野貴代美さんをゲストに、フェミニズムとは何か、フェミニストカウンセラーとはどんなことをするのか、本をつくることになった経緯、未来へ向けた新しい提案–
日本では、2000年前後から、改正男女雇用機会均等法(セクハラ防止)、男女共同参画社会基本法、DV防止法などが施行され、女性の人権が守られるよう社会は少しずつ変化してきています。しかし残念ながら、法律や制度はできても、日常生活における自分と夫/パートナーとの関係をとらえ直す土壌は培われていません。
母親をはじめ身近に、伝統的な性別役割から解き放たれたロールモデルが存在しない日本の社会であることは、今も昔もあまり変わらないようです。母親との葛藤を抱える女性は増えている印象を持ちます。
女性活躍といわれる時代ですが、働いている女性も、仕事では男性以上に努力し、そのうえ家事・育児ももっぱら担うというのが多くの女性の実態でしょう。どこでどんなふうに生きていても、生きがたいという現実。個々の女性たちが、のびのびと自分らしく生きられる社会とは言いがたい、それが日本の女性の現在ではないでしょうか。
そんな中でも、変化を求める人は多いはず。女性が自分に出会い、自分自身を生きていくために必要な知恵や歴史を、フェミニズムに出合った私たち世代の女性が語り継ぐことが必要だと考えました。それは、きっと女性たちの力になるでしょう。(著者まえがきより)
◎目次◎
はじめに
第1章 [対談]個人史を語る
1 母との関係
2 フェミニズムとの出合い
3 フェミニストカウンセリングの立ち上げ
4 政治思想をフェミニズムの視点で読み直す
5 「自立」「自己表現」からDV・セクハラまで
第2章 関係の中で自分を育てる
あなたはあなたであってよい
個人的なことは政治的なこと
自分に正直であること
(コラム1)日本フェミニストカウンセリング学会の歩みとともに
人と共にいるということ
女性自身の意識変革──CR
自己評価を高める──ATとSET
新しい服探し
(コラム2)暴力根絶をめざして
神話を覆す
アイデンティティをめぐる問いかけ
第3章 [対談]家族について
6 家族のいま
7 同性カップル
8 「家族」に代わる支え合いの形
9 カテゴリー化に疑問
第4章 あなた自身を生きなさい
母と娘
自分を知る
(コラム3)今後の母娘関係を考えるうえでのヒント
複眼思考と分節化
女性同士の友情
カテゴリーの移動
(コラム4)地方でのフェミニストカウンセリングの実践
罪悪感
夫、パートナーとの関係
生きること
覚悟と断念
第5章 [対談]いま、伝えておきたいこと
10 フェミニズムの衰退・断絶をめぐって
11 「自己責任」という言葉が示すもの
12 「個の尊重」の核となるもの
おわりに
<関連書籍>
- 『にじ色の本棚 ―LGBTブックガイド―』原ミナ汰、土肥いつき編著
- 『生きる勇気と癒す力 性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』(新装改訂版)エレン・バス, ローラ・デイビス 共著 原美奈子, 二見れい子 共訳
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