ロマ民族の口述伝承
- 「昔話の語り部の立場から ― お話で、ロマ民族への差別撤廃を訴えることができる待ち望んだ好著」(大賀喜子さん評)『IMADR通信』 2023夏号
- 「世界の口承文芸に通じるモチーフ、構造 共生の時代、オープンマインドの大切さを痛感」『解放新聞』(小泉凡さん評)2023年7月5日号
- 「豊かなロマ文化への理解が差別と偏見を取り去ってくれる」『ふぇみん』2023年5月15日号
- 「ロマ民族の口述伝承の紹介を通して差別撤廃を訴える好著」(友永健三さん評)『部落解放』2023年5月号
はじめに
- 粉屋の息子と竜
- ロムと悪魔
- 愚かなハンズィ
- 夢魔
- 約束
- ロムはどのようにして鬼を出し抜いたか
- 貧しいロムとユダヤ人
- 王様の娘の夫探し
- 四人の兄弟と不貞の妻
- 羊飼いがオンドリから教わったこと
- 帽子の下の小鳥
- 家主
- ロムはどのように創造されたか
- 商人
- ファティマはお父さんを夫に選ぶべき
- 貧しい炭焼きのおとぎ話
- マリカ
- 吸血鬼の話
- 結婚したがらない少女
- 魔女たちについて
- そして、俺はどこへ?
- ああロウソク、ああ教会!
- ルキヤ
- 愚かな弟
- 求職中の三人兄弟
- ロムと金持ちのガジョ
- 国税査察官が森へやってくる
- 息子の妻は怠け者
- 亡くなった娘
- 三人のウルスィトリ
おわりに
ロマニ語単語の日本語訳一覧
◉著者:金子マーティン(Martin Kaneko)
1949年、イングランド、ブリストル市生まれ。
1956年初来日、1969年ウィーンへ移住、1978年ウィーン大学博士課程修了、1983年オーストリア国籍取得、1978年~1991年ウィーン大学日本研究所助手・講師、1991年~2018年日本女子大学現代社会学科教員。
日本女子大学名誉教授、反差別国際運動(The International Movement Against All Forms of Discrimination and Racism ; IMADR)事務局次長。
◉主な訳書と和文著書
編訳『ナチス強制収容所とロマ』(明石書店、1991年)、訳『「ジプシー収容所」の記憶』(岩波書店、1998年)、共著『ジャーナリズムと歴史認識』(凱風社、1999年)、著『神戸・ユダヤ人難民1940-1941』(みずのわ出版、2003年)、共著『「ジプシー」と呼ばれた人々』(学文社、2005年)、訳『私たちはこの世に存在すべきではなかった』(凱風社、2009年)、著『「スィンティ女性三代記(上)」を読み解く』(凱風社、2009年)、訳『ナチス体制下におけるスィンティとロマの大量虐殺』(解放出版社、2010年)、訳『あるロマ家族の遍歴』(現代書館、2012年)、訳『ロマ 生きている炎』(彩流社、2014年)、訳・解題『エデとウンク』(影書房、2016年)、著『ロマ「ジプシー」と呼ばないで』(凱風社、2016年)、著『ロマ民族の起源と言語』(解放出版社、2021年)。
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