「愛の不時着」「砂時計」など韓流 ドラマから、南北統一、北の核、在日の謎……
日本・コリア友好を願ってつぶやく。

在日の多くの組織も世代交代がすすむにつれ、それぞれ一時の勢いはなくなっています。しかし、一世や二世の権利擁護や祖国統一のための犠牲的な働きは、なにかの形で今後の祖国の隆盛と発展、南北統一と、日本コリア友好の礎（いしずえ）となるはずです。

　そして何らかの組織に属さなくとも各方面からの在日の権利擁護や差別とのたたかい、本国の発展のための百人百様の「苦悩の吐露や叫び」などの発信も、決して風化されなく意味を持つはずです。

　たとえ何十年ののち在日朝鮮人社会自体が現在より尚、極少数派になろうとも、この長きにわたる運動は、時代の要請に従った仕事であり、その時期時期の歴史的任務と民族的使命を果たさんとした、「人間の美学」の実践として末永く残るだろうとつぶやきたくなります。それはとりもなおさず、長いスパンから見るとまさに一種の「人間の勝利」にちがいありません。（ 本文より）

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◉もくじ

• 第一章：韓ドラから見えてくるもの
  ドラマ「愛の不時着」／北と南をへだてる臨津江／鴨緑江で魚釣り／世界卓球 イン・ジャパン／膨大な北の地下資源／胸ふくらんだ南北共同声明／朝鮮戦争の悲惨／忘れられないエピソード／
• 第二章：一片のかけらと北の核
  「砂時計」の時代背景／北の核とミサイル／トルーマンの「原爆使用辞せず」／もう一つの「ゲルニカ」／「かけら」と「棘」／
• 第三章：在日の謎、いくつか
  在日コリアンとは／北出身者はわずか〇・五％／「希望の星」／多種多様な人々／「人間の美学」「人間の勝利」として／
• 第四章：日本とコリアの未来
  いまだ未清算のまま／渡来人が大きな影響／「冬ソナ」大ヒットのわけ／日朝交流をはばむもの／「誰のための戦争か」／渤海と敦賀／天下の名山 金剛山で命拾い／念ずれば花咲く／