在日朝鮮人を生きる

在日朝鮮人を生きる カバー

『在日朝鮮人を生きる〈祖国〉〈民族〉そして日本社会の眼差しの中で』
山本 かほり

定価:本体2,800円
四六判 ソフトカバー 336頁
ISBN978-4-380-22001-2 C0036

 

「明るくていい子たちだなぁ」朝鮮学校の学生たちに対する第一印象だ。
「この子たちはなぜこんなに明るいのだろうか?」
学生たちは体系的な民族教育を受けながら、朝鮮の言語・文化・歴史を学び、自らのルーツを明確に確認し、朝鮮人として日本社会で堂々と生きていく力をつけている。
それは「何か確実なものに守られている」安心感(すなわち朝鮮学校そのもの)の中で培われたものなのだ。(本文より)

山本かほり(やまもと かおり )
1965年生まれ
愛知県立大学 社会福祉学科 教員(社会学)

共著書:
・『社会構築の再挑戦 地域・多様性・未来』谷富夫・稲月正・高畑幸編著(ミネルヴァ書房 2020年)
・『国際移動と移民政策 日韓の事例と多文化主義再考』有田伸・山本かほり・西原和久編著(国際社会学ブックレット2 東信堂 2016年)
・『ナゴヤ・ピース・ストーリーズ:ほんとうの平和を地域から』平田雅己・菊地夏野編著(風媒社 2015年)ほか

 

<書評・紹介記事>

 

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◉もくじ

第Ⅰ部 朝鮮学校との十年

  • 緒言
  • 第一章 朝鮮学校研究に向けて
  • 第二章 朝鮮学校で学ぶということ──排外主義の中で
  • 第三章 〈祖国〉への修学旅行──朝高三年生の〈祖国訪問〉同行調査から
  • 第四章 「北朝鮮」言説と朝鮮学校──マジョリティの「良心」が「暴力」になるとき
  • エッセイ 平壌で乾杯──私が出会った人たち
    祖国の愛は温かい
    とりこになったインジョコギパップ
    平壌の障がい児施設を訪ねて
    帰国子女の悩み
    地域が育てる─正明くんのこと
    運転手としての誇り
    만남─出会い
    最高の連れ

第Ⅱ部 ある在日朝鮮人家族親族の生活史─三十年間を見つめて

  • 緒言 在日朝鮮人の家族親族の世代間生活史調査とX家──調査の概要
  • 第一章 X家の世代別生活史──上昇移動の生活史
  • 第二章 ある在日朝鮮人家族・親族の生活史に見る民族意識の変遷──上昇移動の後に
  • 第三章 X家と朝鮮学校・総聯──X家の生活史のもう一つの側面を読む

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