遺 言

『遺 言-「樺太帰還在日韓国人会」会長、李羲八が伝えたいこと

長澤 秀

四六判 ソフトカバー
ISBN978-4-380-19005-6 C0036  320頁
定価:本体2800円+税

1946 年に始まるサハリンからの引き揚げ。だが対象は日本人だけ。
日本人妻の同伴者として、李羲八さんは日本への引き揚げを実現し、その後「樺太帰還在日韓国人会」を立ち上げる。
やがてサハリン残留朝鮮人女性を、国交のない韓国の高齢の母に会わせたいという李さんの執念が、大国ソ連を動かす。
韓国政府もできなかったことを一民間人が実現し、その後、何千何万人の人が続く前例になった。
「道なきところに道を作った」李羲八さんへの貴重な聞き書きと関連資料集。

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◉もくじ◉

はじめに

サハリン残留朝鮮人の韓国永住帰国について

〈聞き書き〉
一 朝鮮時代
家族/親戚/村の貧しさ/小学校/農業実修学校/結婚/出稼ぎ/農業指導員/樺太行き

二 樺太時代
着山・訓練/炭鉱労働(坑内)/炭鉱労働(坑外)/解放直後の社会/大泊での共同生活/漁業コンビナート/軍関係の建設会社/日本人の引き揚げ/再婚/引き揚げ

三 日本時代
舞鶴に引き揚げ、東京へ/会の結成/初期の活動/仕事と生活/韓国に里帰り/KCIA本部に連行される/手紙の中継/招請・再会運動/議員懇談会の結成/金徳順さんの韓国訪問実現/サハリン再訪/金徳順さんの訪韓以後/現在

〈資料〉
(1)聞き書き「南樺太・内渕炭鉱の思い出」(朴魯学)  聞き手 長澤 秀
(2)樺太残留者帰還請求訴訟(第一次樺太裁判)関係文書
(3)「在樺太韓国人帰還のための調査及び救済の申立書」
(4)詩「哀愁の海峡」朴魯学
(5)国会質問主意書及び回答
(6)年譜
(7)地図

<書評・紹介記事>


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