ボクの韓国現代史
『ボクの韓国現代史 1959-2014』
四六判 ソフトカバー
ISBN978-4-380-15009-8 c0036 407ページ
定価:本体2500円+税
ユ・シミン(柳時敏)著
萩原 恵美 訳
◆日本図書館協会選定図書
文在寅とともに盧武鉉政権を支え、今も若者を中心に絶大な人気を誇る論客が書下ろした「韓国現代史」。
同時代を息を切らしつつ駆け足で生きてきた すべての友へ
「現代史を語る際にはリスクが伴う……
人生において安全であることはきわめて大事だ。だが引き受けるだけの価値のあるリスクをあえて取る人生もそう悪くはないと思っている。僕はそんな思いを胸に僕自身が目の当たりにし、経験し、かかわった韓国現代史を書いた。
一九五九年から二〇一四年までの五五年間を扱ったから、「現代史」というより「現在史」または「当代史」というほうが適当な表現かもしれない。冷静な観察者ではなく苦悩する当事者として僕らの世代の生きた歴史を振り返った。ないものをでっちあげたり事実を捻じ曲げたりする権利は誰にもない。
だが意味があると考える事実を選んで妥当だと思える因果関係や相関関係でくくって解釈する権利は万人に与えられている。僕はその権利を精一杯の思いをこめて行使した」-「はじめに」より-
民主化闘争を闘った当事者が綴った本書をお勧めします!
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↑著者、ユ・シミン氏から日本語版読者へのメッセージ 「歴史が未来です」
<書評・記事など>
- 宇都宮健児さんが、『ボクの韓国現代史』(ユ・シミン)を「最近読んで良かった本」と紹介してくださいました。< on twitter>
- 「女たちの21世紀」2016.6月号<フェミの本棚>「教科書にはない語りで綴る現代史―藤井あゆみ氏」
- 「ふぇみん」2016.4/5 <個人史を織り交ぜた歴史書―堅苦しくなく一気に読める>
- 「メールマガジン オルタ」《訳者は最初の読者/このワクワク感をみなさんにもぜひ》(訳者:萩原恵美)
- 「図書新聞」2016.4/9 <解放後の韓国社会のマクロな歩みを論理的・体系的に書く ―良質でバランス感覚に優れたリベラル派はいまだ健在―文京洙氏>
<もくじ>
- 日本語版読者へ
- はじめに リスキーな現代史
- プロローグ プチブル・リベラルの歴史体験
- 第1章 歴史の地層を横断する 1959年と2014年の韓国
- 第2章 4・19と5・16 難民キャンプで生まれた二卵性双生児
- 第3章 経済発展の光と影 絶対貧困、高度成長、格差社会
- 第4章 韓国型の民主化 全国的な都市蜂起による民主主義政治革命
- 第5章 社会文化の急激な変化 モノトーンの兵営から多様性の広場へ
- 第6章 南北関係70年 偽りの革命と偽りの恐怖の敵対的共存
- エピローグ セウォル号の悲劇、僕らの中の未来
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