黙秘権と取調拒否権
『黙秘権と取調拒否権 ‐ 刑事訴訟における主体性』
四六判 ソフトカバー 317頁
ISBN978-4-380-16008-0 c0032
定価:本体2700円+税
前田朗
取調室で自白の強要や侮辱に耐えながら、ひたすら沈黙していることを「黙秘権」と呼ぶのはブラックジョークだ!
黙秘権を実際に行使するための具体的方法として取調拒否権、出房拒否権を提案する。黙秘するということは取調べを中断することでなければならない。
◎2017年1月14日(東京)、1月27日(京都)、2月9日(福岡)出版記念シンポジウムを開催します。
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<書評>
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<目次>
- 第1章 刑事司法の現状と問題点
第1節 本章の課題
第2節 誤判・冤罪にみる司法
第3節 刑事施設と人権
第4節 司法、メディア、社会意識
- 第2章 国際人権法から見た日本司法
第1節 本章の課題
第2節 拷問禁止委員会勧告
第3節 自由権規約委員会勧告
第4節 社会権規約委員会勧告
第5節 国連人権理事会普遍的定期審査
第6節 拷問禁止委員会一般的所見第三号
第7節 国連人権理事会拷問問題特別報告書
- 第3章 代用監獄と取調べの実態
第1節 代用監獄実態アンケート結果(一)
第2節 代用監獄実態アンケート結果(二)
第3節 未決拘禁改革のために
第4節 刑事訴訟法理論の新展開
- 第4章 取調拒否権の法理と実践
第1節 取調拒否権の思想
第2節 黙秘権と取調拒否権
第3節 取調拒否権の実践と法理
- 第5章 現代国家の刑事法イデオロギー
第1節 対テロ戦争の時代
第2節 ワイドショー刑法
第3節 資本主義刑罰
第4節 植民地刑法の再臨
第5節 市民刑法克服の課題
- 第6章 批判的刑事法学のために
第1節 吉川経夫の刑事法学
第2節 批判的刑事法学への評註
第3節 人間疎外とたたかう刑事法学
第4節 厳罰主義刑法から人間的核心刑法へ
第5節 国家暴力犯罪の歴史を問い返す
第6節 刑法イデオロギーの解体と溶解
- 第7章 櫻木澄和の刑事法学
第1節 櫻木刑事法学との出会い
第2節 歴史の中のマグナ・カルタ
第3節 近代市民革命と刑法――近代刑事法原則の素描
第4節 現代国家の危機と刑事法
第5節 現代法と主体-客体-関係の構造
<関連書>
『デモ! オキュパイ! 未来のための直接行動』三一書房編集部編
ーデモ規制、不当逮捕とどう闘うかー
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