改訂版 ファンドレイジングが社会を変える
『改訂版 ファンドレイジングが社会を変える』
―非営利の資金調達を成功させるための原則
ISBN978-4-380-14008-2 C0034 P229
鵜尾 雅隆著
定価:本体1500円+税
★ファンドレイジング、初の指南書、待望の改訂版★
ファンドレイジング(NPOなどの資金調達)は、なぜこれまで成功しなかったのか、成功のためには何をどう変えればいいのか?
超高齢化社会の到来、新富裕層の台頭、企業CSRの活性化、ワークライフ・バランスの変化、寄付の成功体験の広まりなど、いま寄付の新しいパラダイムが生まれている。寄付する側・受ける側ともに役立つ具体的なアドバイスが満載!
<改訂版まえがきより>
この改訂版では、第1章から第5章までは、基本的には2009年時当時の初版原稿をそのまま活用しています。
ファンドレイジングの本質は変化していませんので、今も有効な内容だということに加えて、2009年時当時の状況と、その当時に起こそうと思った仕掛けについての説明が、日本のファンドレイジングの変化の過程を見ていただくうえで、意味があると思ったからです。
第6章の「最後に、私の夢、2020年寄付10兆円時代の実現に向けて」は全く新しく書き下ろしました。2009年から2012年にかけて大きく社会が変化したこと、ファンドレイジングを取り巻く環境もかなりいろんなところで変化してきたからです。
5年間、ファンドレイジングの本質は変化していませんが、日本社会で善意のお金が循環していくために、必要な取り組みについての「私自身の認識」はかなり進化しました。
実際に5年間、様々な教育現場で寄付教育のモデル授業を行う中で気づいたこと、休眠預金の活用性の重要性に気づいたこと、社会的投資・融資の強化が必要なステージに来たこと、などのことについて、これから起こしたいことは、この第6章に改めてまとめています。
著者:鵜尾 雅隆(うお・まさたか:日本ファンドレイジング協会代表理事。株式会社ファンドレックス代表取締役)
<目次>
- 改訂版発行によせて
- まえがき‐日本社会が大きな変化の節目にある
- 第1章いま、なぜファンドレイジングなのか
- ファンドレイジングヘの関心が高まってきた
- 良いことをしていれば、自然と資金は集まるのか?
- 自分たちの社会からどう見られているか
- ただのカネ集めの手段ではない
- 私自身のファンドレィジングとの出会いとファンドレイザーという職種
- 社会的に高く認知されているファンドレイザー
- 第2章日本には寄付文化がないのだろうか
- 日本人はどれぐらい寄付しているか
- つり銭型寄付社会
- 社会変革型寄付とは
- その差はどこから来るか
- 官僚・行政至上主義
- 日本には寄付文化がないのか
- NPOの活動自体についての限定的成功体験
- 「欧米型の寄付」の習慣がない
- 「寄付したらハッピーになった」という成功体験
- 第3章ひょっとすると、日本にもついに「大寄付時代」の到来か?
- 何かがオカシイ。どうやら、ついに日本社会が変わるのか
- 第一の変化=超高齢化社会が到来した
- 第二の変化=新富裕層の台頭と所得格差の拡大
- 第三の変化=企業CSRの成長
- 第四の変化=ワークライフバランスの変化
- 第五の変化=寄付の成功体験が少しづつ広がってきた
- 第六の変化=寄付の「受け手」が変わってきた!
- 「大寄付時代」に向けてクリアするべき4つの課題
- 第4章7つの原則、7つのステップ、15の技
- ファンドレイジング成功のための7つの原則
- NPOのファンドレイジングの現状と課題
- ファンドレイジング改善の本質
- ファンドレイジングの7つのステップと15の「技」
- 第一のステップ=組織の潜在力のたな卸し
- 第二のステップ=既存寄付者.潜在的寄付者の分析を行うl平
- 第三のステップ=理事・ボランティアの巻き込み
- 第四のステップ=コミュニケーション方法や内容の選択
- 第五のステップ=ファンドレイジング計画の作成
- 第六のステップ=ファンドレイジングの実施
- 第七のステップ=感謝・報告
- 第5章「おもしろい寄付」20連発
- 「ゼロ円」寄付なのに寄付
- モノを売ったり買ったりあげたりしたら寄付になっちゃう
- 子育て・記念日・仲間となど、人生を楽しみながら寄付しよう
- 貯金投資lそうした感覚の中での寄付もありますI》
- 名前を残したっていいじゃない。時代を変える大口寄付
- 「どこに寄付したらいいかわからない」なら
- 第6章 最後に、私の夢、2020年寄付10兆円時代の実現に向けて
- 全国にファンドレイザーのチャプターを広げる
- 遺贈寄付をなんとかする
- 富裕層の寄付が進むメカニズムを構築する
- 休眠預金の活用を進める
- 社会投資市場形成
- 寄付教育、社会貢献教育を日本中の全ての学校で実現する
- プレイヤー自身が意識を変える
- あとがき
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