屈せざりし者たち
『屈せざりし者たち―国労紋別闘争団、闘いの軌跡―』
新井田 良子
四六判 ハードカバー 158P
ISBN978-4-380-12003-9
定価:本体1700円+税
…二〇年を越す「国労紋別闘争団」の闘いの軌跡をたどりながら痛感したのは、かれらの闘いの相手は〝時〟である、ということだった。
人々は「JR」に慣れ親しみ、「国鉄」「国労」という言葉すら茫々たる過去の波間に消し去られようとしている。
かれらは、自分たちを消し去ろうとする〈時〉に抗って、必死に踏ん張りつづけた。
かれら一〇四七名(そのうち五九名が鬼籍にはいられた)に、私は「時に屈せざりし者たち」というオマージュを捧げる…
◉もくじ◉
- 第一章 断ち切られた明日
流氷の町、紋別
国労紋別闘争団
父の死、学生運動の挫折
国鉄に採用・石北本線白滝駅構内係に
元紋別駅「営業係」、一年後「駅車掌」として渚滑線に乗務
「五九・二ダイヤ改正」
駅車掌の勤務状況
ネガティブキャンペーン - 第二章 一九八七年二月一六日
紋別闘争団結成
組合間差別のなかでの不採用通告
「分割・民営化」
不当労働行為に「JRに責任なし」
「四党合意」を国労本部が受け入れ
長期闘争覚悟し、会社設立
「不当労働行為認定」 - 第三章 国民資産の乗っ取り
国民の資産は誰の手に? - 第四章 生い茂るイタドリ
家族たちの闘い
体で学んだ法律 - 第五章 「われわれは団結せねばならない」
仲間がいたから…… - 残 章 響き合い共鳴する言葉
「余は弾劾する」
ブーヘンヴァルト強制収容所
※写真提供:「鉄路に魅せられて」http://www.tetsuroni.jp
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