<近刊>魔女裁判

『魔女裁判 ―ウィーンで火炙りになった エリーザベト・プライナッハー の生と死
金子マーティン 訳著 (2026年秋刊行)

定価:本体2,300円+税
四六判 ソフトカバー 272頁
ISBN978-4-380-26004-9 C0036

信心深かった当時の人びとにとって、死後の自分の霊魂の救済は重大な関心事だった。
その救済を人びとはカトリック教に求めたが、その教団こそが魔女妄想を社会に流布させ、各地に異端審問官を派遣して、できるかぎり多くの〈魔女〉を探し出して、極刑に処するという犯罪に関与した本家本元なのだった。もっとも、新しく創設されたプロテスタント教という新教も、カトリック教と変わるところなど何らなかった。
民衆の要求に応えるかたちで、魔女迫害はだんだん国家機関が直々に遂行するようになった。
当時の基準からしても不公正極まりない裁判の過程で被告人たちは―その圧倒的多数は女性―死罪を免れることがほとんど不可能な状態にあった。犯罪者という濡れ衣を着せられた被告人は、拷問によって共犯者の名を白状するよう強要され、ときには民衆の一団がこぞって犯人に仕立て上げられるような顛末もあった。
そのような気の毒な女性のひとり、エリーザベト・プライナッハーの人生を、本書で取り上げよう。

 

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◉もくじ

口絵写真

訳者まえがき

第1部 『魔女 エリーザベト・プライナッハーの生と死』

本書について

ピーラムント1513年

1514年から1521年まで

1522年から1530年まで

1531年から1540年まで

1541年から1550年まで

1551年から1570年まで

1571年から1583年まで

解説

魔女迫害

(非)合法的基礎

魔女にあたえる鉄槌

著者について

補遺

⑴ アントン・コェーラー編『珍奇な事物と記憶にとどめておくべき事象―ウィーン事典』第1巻、ウ

ィーン、1846年(抜粋)

⑵ ヨット・エー・シュラーガー『中世期のウィーン素描』第1巻、カール・ゲロルド出版、ウィーン、

1835年(抜粋)

⑶ モーリッツ・ベルマン『ウィーン今昔―皇都とその近辺の歴史』、ハルトレーベン出版、ウィーン、

1880年(抜粋)

第2部 エリーザベト・プライナッハー裁判「議事録」

「議事録」訳注

『議事録』にみる

16世紀晩期の魔女・魔術師・悪魔・悪霊と神のイメージ

第3部 政教分離 「神々の国」ニッポンでの実態

エピローグ

エリーザベト・プライナッハーは僧侶か実父から性被害を被ったのか?

⑴トビーアス・ヘルツ(ヨーハン・ハーン)著『エリーザベト・プライナッハーの生と死』

⑵アニタ・ラッケンベルガー著『悪魔の所業:ウィーンの魔女拷問、1583年の尋問調書』

訳者あとがき


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