<近刊>絞首台からの生還

絞首台からの生還―在日韓国人政治犯の半世紀』

西村 秀樹(2025年11月末刊)
四六判 ソフトカバー 248頁
題字:李哲 カバー挿画:高元秀

ISBN978-4-380-25004-0  C0036
定価:本体2200円+税

 

1975年11月22日、韓国軍事独裁政権は在日韓国人留学生多数を「北のスパイ」容疑で逮捕。
無罪である彼らはなぜ逮捕されたのか。
KCIAによって南山へ連行された彼らは拷問と脅迫の中で命の瀬戸際に追いやられた。
朝鮮半島南北分断の「生贄」とされた彼らはいかに再審裁判を起こし無罪を勝ち取ったのか?
在日政治犯の事件は日本と韓国の闇のシンボルだ。
在日韓国人元政治犯3人へのインタビューを中心に描く、支援した家族、友人らの真実の物語。

 

<チラシ>

<著者プロフィール>
西村秀樹(Nishimura Hideki)
同志社大学ジャーナリズム・メディア・アーカイブス研究センター研究員。
1951 年名古屋市生まれ。1975 年慶應義塾大学経済学部を卒業後、毎日放送に入社、主に報道局で放送記者。
『遥かなり厳冬のエベレスト』、『妻たちの7年〜第18富士山丸事件』、『北朝鮮の軍と豆満江開発』、『軛の女〜朝鮮人従軍慰安婦』などを制作。2001 年から近畿大学人権問題研究所客員教授。同志社大学、立命館大学で嘱託講師。元日本ペンクラブ理事。
主な著作に『北朝鮮抑留〜第18富士山丸事件』(岩波現代文庫、2004)、『大阪で闘った朝鮮戦争〜吹田・枚方事件の青春群像』(岩波書店、2004)、『朝鮮戦争に「参戦」した日本』(三一書房、2019. 韓国で翻訳出版)など。編著書に『テレビ・ドキュメンタリーの真髄〜制作者16 人の証言』(藤原書店、2021)など。

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<もくじ>
はじめに

  • 序章 死刑執行?
  • 第1章 在日留学生の逮捕・死刑判決(1975〜1979)
    # 1  在日留学生の拘束
    # 2  家族たち
    # 3  支援開始
    # 4  死刑判決
    # 5  もうひとりの死刑囚・康宗憲
  • 第2章 大統領暗殺・光州事件・民主化宣言(1979〜1987)
    # 1  大統領暗殺
    # 2  光州事件、金大中死刑判決
    # 3  実業家・孫裕炯の逮捕
    # 4  民主化宣言
    # 5  『保安司』の衝撃
  • 第3章 民主化宣言以後の名誉回復(1987〜)
    # 1 過去の清算
    # 2 闇の中の日韓関係
    # 3 在日協力網
  • 第4章 家族のもとへ(1988〜)
    # 1 13年ぶりの出所
    # 2 3千人参列の結婚式
    # 3 帰日
    # 4 再審無罪
    # 5 大統領からの謝罪
    # 6 人質司法は現代日本でも
    # 7 刑務所跡地に展示
    # 8 いったい何だったのか
  • 番外章 非常戒厳令(2024〜)

あとがき
略年表
参考資料


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