生き延びるための逃走術
『生き延びるための逃走術 – 腐男子精神科医の妄想メンタル科』
日原 雄一
四六判 ソフトカバー 184頁 (2021年8月上旬)
ISBN978-4-380-21002-0 C0095
定価:本体1,500円+税
「逃げるが勝ちである。いやだと感じた場所からはソッコー去る、っていうのは選択肢としてありうる。逃走は闘争に通じるのだ」
偏愛的読書家にして精神科医の著者が、リズム感溢れる文体で綴る妄想エッセイ全4章。
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<もくじ>
- 第一章 余は如何にして変態となりしか
・トラウマが生んだ「むっつり」の美学をこじらせて
・子どものころの現実逃避デイズ〜異形な先生・人外な友達
・変身と変態のあいだ~ヘンタイな日本の私
・転機としてのスキャンダル~秘密がバレてから、物語は始まる
・変態の世紀~BLと百合と腐女子の世代、平成 - 第二章 この美少年がスゴイからみんな見て
・私が愛したマジキチ少年アラカルト
・私が愛した生首アラカルト
・私が愛した金玉アラカルト
・うろんな少年たち
・病んでる可憐な少年たち~青白い肌の「尊さ」について - 第三章 コロナにつかれた日本で
・生き延びるための逃走術~世界から、自分から
・われらグロテスク仲間
・妄想大培養inボンビー集合住宅
・私が今夜の悪夢を見るまで
・僕らはみんな小悪党~小市民だれもが持つ小さな悪意 - 第四章 病院と墓場のあいだ
・永遠に続く茶の間の憂鬱
・見舞われる側の論理
・喪服エロス最強説について~不謹慎な白黒世界
・三時のおやつも墓場の前で
・仙人への道~不老不死をめぐる果てしない欲望
◉日原雄一(ひはら・ゆういち)
1989 年6 月、東京生まれ。暁星高校、帝京大学医学部卒業後、帝京大学医学部附属溝口病院で初期研修ののち溝口病院精神科に入局。
自殺予防のスペシャリスト・張賢徳先生のもとで学ぶ。
日本総合病院精神医学会で「精神科初診患の自己診断に関する検討」で精神科初診患者が話す自己診断はおおむね正しいことを発表。
2010年「落協会落語台本コンテスト」に「兄さんのケータイ」(三遊亭白鳥・演)で優秀賞、その他受賞歴多数。
2011年より「トーキングヘッズ叢書」に「うろんな少年たち」、「私が愛したマジキチ少年アラカルト」、「生き延びるための逃走術 世界から、自分から」などといった漫文を書く。2021年『落語は生に限る!』(彩流社)を上梓。
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