<近刊>時務の研究者 姜徳相
カバー写真:©呉充功
『時務の研究者 姜徳相 – 在日として日本の植民地史を考える』
姜徳相聞き書き刊行委員会編
「日本の曲がり角には必ず朝鮮がある」 日本の植民地支配、解放後の南北分断、戦後日本の差別排外主義のなかを生きてきた在日朝鮮人にしか培えない 批判精神と歴史意識がここにある。
関東大震災時の朝鮮人虐殺をはじめとする「在日史学」 のパイオニア、姜徳相氏初のライフヒストリーだ。 愼蒼宇(法政大学教授)
在日の歴史研究者としての「時の務め」とは何か。
強制連行研究の第一人者、朴慶植は姜徳相に語った。
「朝鮮人が日本に住んでいるのは自分で好きで来たわけじゃない。それを明らかにするということだ。日本の政策によって来た人間だ。これは日本の国家責任だ。それを問うのが時務の歴史だ。それを訴えることが歴史家のやることだ」
植民地時代には皇国少年であり、のちに関東大震災時朝鮮人虐殺を世に問うた姜徳相が歩んだ半生。
歴史研究者として自立していく過程で出会った恩師や友人たちを回想するとともに、当事者である日本人が手付かずにしてきた植民地時代の研究を丹念に掘り起こし問題を提起し続けた、在日の歴史研究者たちを語る。
ISBN978-4-380-21000-6 C0036
定価:本体2,200円+税
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◉もくじ◉
第1部 少年期(植民地時代の皇国少年)
第2部 青年期(民族を失った在日の苦悩)
第3部 大学時代(中国史から朝鮮史へ)
第4部 研究者として歩みだす
第5部 文化センター・アリラン創設(歴史や文化を学ぶ殿堂を)
第6部 いま思うこと
在日史学について
あとがき
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