竜二漂泊1983
『竜二漂泊1983 この窓からぁ、なんにも見えねえなあ』
定価:本体2600円+税
四六判 ハードカバー 416頁
ISBN978-4-380-13900-0 C0095
谷岡雅樹
◆日本図書館協会選定図書
『竜二』は最後の孤塁であった。
あの映画はいったい何だったのか……。現在も語り続けられる『竜二』の伝説。
その系譜を「俺たちの旅」「とんぼ」に辿りながら、83年という時代の熱を活写する。
1983年、日本の映画界を震撼させた一本の自主制作映画ー『竜二』
新しい風を巻き起こしながら、ヤクザ映画に見向きもしなかった層からも熱狂的な支持を受ける。
しかし、撮影時からガンを患っていた主演、脚本の金子正次は、公開の最中に世を去り、たった一本の映画と共に伝説となった。
本書は、突然現れた奇跡のような作品を通じて、映画と、あの時代の熱を活写すると共に、幻の「吉田監督版」と完成版(川島透監督)との比較を通じて、 『竜二』の何が新しかったのかを子細に浮かび上がらせてゆくだけでなく、現在の映画・芸能界と市民社会を挑発する「最後の映画評論家」谷岡雅樹、渾身の文明評である。
<書評掲載>
- 日刊サイゾー「メジャーとインディーが拮抗した奇跡の年を活写 映画スター・金子正次が輝いた『竜二漂泊1983』」
- 「図書新聞」2013年9月7日 <漂泊の魅力には抗えない> 松江哲明
- 「キネマ旬報9月下旬号」2013年1646号 <これは事件です>小平裕
- 「日刊ゲンダイ」2013年9月3日<奇跡の映画「竜二」と83年という熱き時代を活写>
- 「月刊シナリオ2013年10月号」<愚直なまでに青春ドラマな映画評論>細野辰興
- 「出版ニュース」2013年9月中旬号
- 「キネマ旬報」2013年10月下旬号―大高宏雄のファイトシネクラブ Pound 317<「竜二」30年を輝かせる本が出た>
- 「週刊朝日」2013年10月15日号 <芸能の神が降臨した最後の日本映画> 東京大学大学院 松原隆一郎
- <ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記>「谷岡雅樹『竜二漂泊1983』を読め」
- 「キネマ旬報」2014年No.1660 【映画本大賞2013】で10位に選定
発行/株式会社E-lock.planning
発売/株式会社三一書房
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