『トルコ狂乱』

トルコ狂乱

『トルコ狂乱 – オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争』
トゥルグット・オザクマン・著
鈴木麻矢・訳/新井政美・監修
3800円/ <現在品切中>

ISBN978-4-380-08204-7

トルコにて累計100万部の大ベストセラー、世界初訳!
第一次大戦にて敗戦したトルコ(オスマン帝国)は、連合国の占領を許し、さらにはイギリスの傀儡であるギリシャ軍の攻撃を受けるに至った。オスマン帝国の指導者たちが国を売るかのように振る舞う中、ケマル・アタテュルク率いるアンカラ政府軍は、三年にわたる苦戦の末、サカリヤ会戦に勝利し独立を実現する。熱きトルコ人たちが熱狂して国を作り上げた姿を描く長編歴史小説。

本書は、2005年、トルコ共和国において出版され、現在353刷、累計65万部以上(海賊版を含めると300万部以上!)を誇る、トルコ史上空前のベストセラー小説である。単純なエンタテインメント小説ではない国の成り立ちを描いた大著が、このような売上げ部数を達成しているということは驚異的であり社会的な「事件」とまで言えるだろう。
元トルコ国営放送(TRT)副総裁が若いトルコ人読者向けにと著した本書は、今後トルコ国民の国民意識や歴史認識に大きく影響を与えていくことだろう。また、いままであまり日本で紹介されてこなかった救国独立戦争の一次資料を驚くべき熱意でまとめ上げた歴史資料としても重要な一書。

 


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