田中正造翁余録 下

田中 下

『田中正造翁余録 下』
島田宗三
◆日本図書館協会選定図書

四六判 ソフトカバー 560P
ISBN978-4-380-13001-4
定価:本体2800円+税

晩年の田中正造像を刻む貴重な記録、待望の復刊!

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「見よ、神は谷中にあり。聖書は谷中人民の身にあり」(田中正造)
18戸百余人の谷中村民と共に、臨終のときまでのすべてを賭けた、晩年の田中正造の苦闘の姿にこの本の著者であり、谷中遺民を名乗る島田宗三老の姿が重なり合う。
国家と法の名による廃村の暴挙に抗して、あらゆる苦難に耐え、自治と人間に拠って一歩も退かなかった人びと。田中正造と谷中村民の闘いの日々を物語る感動の記録である。
明治以降、この国の棄民政策が何も変わらないことが赤裸々になった今、私たちの心に突き刺さる足尾鉱毒事件、闘いの記録である。

<下巻目次>
第八章 訴訟経過と谷中村問題の本質 明治四十五年三月~大正元年十二月
一 谷中収用補償裁判と正造翁
二 法廷で激怒叱吃する翁
三 補償問題訴訟、形だけの勝訴
四 控訴まで
五 県参事会員一行の視察前後
六 控訴審準備の奔走と河川法違反公判
七 控訴審での翁

第九章 亡国亡村皆自暴自棄を痛憤 大正二年一月~四月
一 遊水池地域の買収、立退きの進行
二 亡国亡村皆自暴自棄
三 束京控訴院一行の谷中村視察など
四 最後の大演説会

第十章 不安と予感 大正二年五月~七月
一 河川視察の途上にて
二 翁の健康に衰え
三 病躯をおして有志歴訪
四 翁からの最後の手紙

第十一章 田中正造翁の死 大正二年八月~九月
一 最後の日記
二 翁、谷中への途次に姥れる
三 病臥日録その一
四 病臥日録その二
五 臨終の時
六 葬儀前後

第十二章 その後の谷中村 大正二年九月以後
一 谷中村復活運動の断念
二 萱刈り事件覚書

解説『田中正造翁余録』について(日向康)

付 録
一 部屋警察分署長の谷中残留民居住立退き説諭に対する回答書
二 乞食の挨拶
三 谷中村問題解決奉告祭文
四 直訴二題
五 田中正造・治水論二篇
(1)元谷中村急水留の要求及耕作回復陳情
(2)治水工費少く成績多き先決問題請願の陳述書
六 田中正造・河川視察略記
七 田中正造遺稿・苗代水欠乏農民寝食せずして苦心せるの時、安蘇郡及び西方近隣
の川々細流巡視及び其途次に面会せし同情者の人名略記 内報その一号書
八 田中正造翁年譜(島田宗三編)
〔付録解題〕
谷中村の結末(日向 康)
谷中村の復活(林 竹二)
編者後記

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