原発事故と被曝労働

原発事故と被曝労働

「3・11」後の被ばく労働の実態―
深刻化する収束・除染作業、拡散する被ばく労働現場からの報告!

さんいちブックレット007
定価:本体価格1000円+税
ISBN 978-4-380-12806-6 P120
被ばく労働を考えるネットワーク編

◎推薦します!
「危機感に裏打ちされた全6章は一読に値する」樋口 健二(フォト・ジャーナリスト)

「安全神話」の裏に隠されてきた原発のおぞましい本質は、原発下請労働者の放射線被ばくである。
原発は差別の上に成り立ち、重層構造の下請制度であり、被ばくを前提にした前近代的な労働形態と賃金のピンハネという二重の差別構造にある。人海戦術を必然とする労働者の手作業なくして一日たりとも動かないのが原発の宿命である。40 年前も現在の東電福島原発大事故の現場も変わりはない。3・11 大惨事以前から現在に至るまで、人権無視の犯罪的行為がまかり通っている。
本来なら大組合の連合が底辺労働者の被ばく実態にメスを入れるべきだが、労使一体の原発推進体制が悲劇を増幅させている。そんな状況を打破しようと立ち上がったのが「被ばく労働を考えるネットワーク」である。本書は彼らによって編まれた。
危機感に裏打ちされた全6章は一読に値する。各々の真剣な姿勢が被ばく労働をなくす未来を照らし出す。暗黒労働の被ばくを世に問う本書の刊行に、歴史的意義を感じる。多くの人々が本書を読まれ、被ばく労働問題をともに考え、行動していくきっかけとなることを願う。

<書評>「図書新聞」2013年2月9日号

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原発は、格差・差別構造そのものであり、生存権の問題だ。
被ばく労働はそれを端的に示す原発の闇をえぐる問題である。

一時的に増えた原発労働者に関する書籍の出版や報道は、政府の「収束宣言」などもあり低調となってきていたが、事故後1年を経て、未成年の収束作業への動員や被ばく線量のごまかしなどの実態が暴かれつつある。
被ばく労働者がどのような社会背景のもとで動員され、どのような労働条件や制度のもとで働き、どのような被害を受けてきたのか。今、これらを明らかにし、具体的に取り組んでいかなければ、地方社会や下層労働者が使い捨てられ、産業や「成長」のために人間が犠牲となる世の中は変わらないだろう。

―本書あとがきより

***もくじ***

原発事故と被曝労働

もくじ

はじめに 被ばく労働に隠されている原発の本質とこの社会の闇

山谷労働者福祉会館活動委員会  なすび

第1章 被ばく労働をめぐる政策・規制と福島の収束作業

全国労働安全センター連絡会議  西野 方庸

第2章 さまざまな労働現場に拡がる被ばく問題

1.港湾労働の現場から

全港湾書記長  松本 耕三

2.清掃労働の現場から

東京清掃労働組合一組総支部委員長  岸野 静男

第3章 非正規労働(使い捨て労働力)の象徴としての被ばく労働

――日雇い労働の現場から

全国日雇労働組合協議会  中村 光男

第4章 原発事故収束作業の実態

フリーター全般労働組合  北島 教行

第5章 福島現地の現状と家族の声

1.労働相談などから見えてきたこと

いわき自由労働組合書記長  桂  武

2.重くのしかかる仕事がないという現実

――原発作業員の家族の声①

大熊町の明日を考える女性の会  木幡 ますみ

3.原発の隠蔽体質は現場の作業員が一番よく知っている

――原発作業員の家族の声②

木田 節子

 第6章 除染という新たな被ばく労働

山谷労働者福祉会館活動委員会  なすび

 あとがき 被ばく労働問題を反/脱原発の取り組みの中に位置づけるために

 資 料

 

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